葬儀

葬儀



地域によっては希薄になりつつあると思いますが、
沖縄県の県民性なのか、
それとも文化的なものなのか、
冠婚葬祭をとても大切にする印象があります。

沖縄には年男・年女を祝う【生年祝い】というのがあり、
特に、初めて自分の干支が回ってくる数えで13歳には、
【十三祝い】というものを盛大に行う地域もあります。

少し前までは、
次の数え25歳の生年祝いでは、
女の子は嫁いでいることもあったので、
女の子の十三祝いは盛大に行われていたという話もあります。

結婚式も成人式(二十歳の集い)もなかなか賑やかなことで有名です。


これは、コミュニティが未だにしっかりとしているというか、
昔からの付き合いが強い地域だからこそですが、
葬儀のサポートを地域の人が協力するというのも沖縄の文化として素晴らしいことだなと思っています。

流石に、葬儀全体の取りまとめは葬儀社さんにお願いすることが多くなりましたが、
葬儀に関わる周りの雑務が自治会がサポートするということは、
少し昔まではよくあったようです。

それの最たるものが、お葬式にはその集落(沖縄では差別的な意味はなく「部落」という)ごとに、
ジューシー(沖縄風炊き込みご飯)が集落全体に振る舞われていたそうで、
各集落ごとにレシピが存在します。
今では婦人会も無くなったところがあるので、そのレシピが残っているところも限られてきたかもしれません。

大城ではレシピは残っていますが、
集落全体に配るということはなくなっています。

ともかく、沖縄の葬儀にはたくさんの弔問客が訪れます。
同じ集落というだけでも十分に弔問する理由になりますので、
遺族は弔問客の対応に追われることになりますが、
それぞれが故人を偲ぶという意味では悪いこととは言えないように思うのです。

こういった経緯があって、
遺族のサポートを集落の有志が行ってきたことは、
沖縄らしさとか、田舎らしさなのかもしれません。


昨日、隣の集落の方の告別式等の日時が交差点に掲げられ、
今朝、同じ集落の方が亡くなったということで、
同じ集落の方の葬儀のお手伝いをしました。

時代とともに、
集落全体の協力意識や、
そもそも関わりの面倒さなどで、
徐々に減っていくのだろうなと思っています。

サポートする側も、
遺族のことを想像して自主的に活動できれば理想的ですが、
自分自身や家庭のことで忙しい時代になってきたので、
こればっかりはどうしようもないかなと感じてしまいます。

もちろん、
同じ集落の人とはいえ、
他人に入って欲しくないと思う人も増えてくるでしょうから、
これも時代の流れなのかなと思いつつ、
そういった時代に、この集落に関われたことは良かったなと思います。


タグ :自治会葬儀

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