わかてだを見る集い
毎年、冬至近くに中城城跡で開催されている
”わかてだを見る集い”
に参加してきました。
冬至の日に太陽が新しく生まれ変わるとされていて、
その日の朝日のことを、
「わかてだ」(=「若てぃだ」=「若太陽」)
と呼んで、
中城城跡を所有する中城村・北中城村の両村の共催で実施されています。
中城村・北中城村は戦前までは中城村という1つの村であり、
琉球王国時代は”中城間切”という、
琉球国王の後継である中城王子(役職名)が治める領地でもありました。
そういった意味でも、中城城跡をうまく活用して両村が協力できていければ良いという思いを胸に、
自治会長になってからは積極的に参加するようにしています。
(それまでは、この行事のことを知らなかった…)
中城城は石積みが美しいグスクの1つです。
ライトアップしているのを見れるのもこういった機会じゃないとなかなか見れないので、
ライトアップされた貴重な石積みを撮影しました。
県外の石垣の隅は「算木積み」が基本ですが、
中城城跡の三の郭、北の郭に使用されている「亀甲乱積み」では「算木積み」の様子は見て取れません。
そもそもこれほど高い乱積みは県外ではあまり見られない琉球特有の積み方とされています。
三の郭、北の郭はおよそ550年前ほどの石積みで、
中村家住宅のものはおよそ300年前の石積みと推測されているのですが、
中村家住宅の隅の部分は中城城跡ほど複雑な積み方になっていないのも面白いところです。
中村家住宅の石垣もなかなかのものですが、
中村家住宅の先祖とされる”賀氏(がうじ)”が積み上げたとされる中城城跡の石垣は一際美しく感じます。
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