現在、国指定重要文化財中村家住宅に連絡をして、
紹介されるガイドは2名です。
僕が有償ガイドとして活動するまでは、
2名だったのですが、
一人の先輩は体調を崩したため、
現在、ガイドから距離を置いています。
2名いるガイドのうち、
有償ガイド(30分程度のガイドで1,000円 1グループ5名を目安にしています)をメインで行っているのは僕だけで、
もう1名のガイドさんは、
ふらっと訪れておしゃべり感覚でガイドし始めたり、
秋篠宮殿下と佳子様を案内したことがある超ベテランガイドです。
僕も中村家住宅の開館か閉館まで常駐しているわけでは無いので、
運が良ければ、出会えるガイドですが、
もう一人のガイドは無償でガイドをしてくれるけれど、
僕より出会える可能性はとてつもなく低いです。
ただし、僕の100倍以上の知識量を持っている人なので、
出会えて、しかも、おそらく無償でガイドを聞けるのは強運の持ち主と言えるでしょう。
僕とであるのも、なかなか運が良いとは思いますが、
営業日はできる限り1時間でも待機しておこうと思っているので、
出会える確率は高いですが、有償ですので、
お客様からすれば、僕以外のガイドさんに出会えて、ガイドしてもらえることはとてもとてもラッキーなことだと思っています。
先輩ガイドとは定期的に情報交換?
どちらかといえば、一方的に教えてもらっている日々が続いているのですが…
30年以上、琉球王国の歴史やそれ以前のこともとてもよく知っていますし、
行動力がすごいので、今でもなおものすごいスピードで知識を増やしていらっしゃるので、
ガイドしながら、地域の草刈りをしながら、子育てをしながら、主夫をしながらの僕は置いてけぼり感を感じるほどです。
先輩ガイドの知識量を100%とすると、
前述のように、僕の知識量は1%程度で中村家住宅に偏っています。
先輩ガイドは琉球・沖縄県全体のことを網羅的に学んでいるので、
30年の差を埋めるのはかなり気合を入れて取り組まないといけないなと、
いろいろお話ししていただく中で強く実感しています。
さて、人のよっては、先輩ガイドの1%ほどの知識でガイドができるのと不安に思うかも知れませんが、
琉球・沖縄史などは、学校現場で学ぶことも少なく、
県外の人にとっては、基礎知識はない状態なので、この1%は、
沖縄の人でも知らないことばかりであることが多いです。
中村家住宅は極めて特殊な文化財だと思っていて、
中村家住宅なしでは琉球・沖縄史は語れないと先輩ガイドは言っていました。
僕は先輩の知識量と比べて1%という表現をしていますが、
先輩の知識が膨大すぎるのです。
そして、たった1%でも、中村家住宅だけの話をしても、
30分でものすごい情報量があるのです。
この話を聞いて、たった1%で満足できるのかと思う人もいるかも知れませんが、
30分という時間でできるだけたくさんのことを話すようにしています。
それでも、細かい話をしはじめれば1%すべての話もできないのが中村家住宅の奥深さです。
中村家住宅や中村家住宅に関連する情報を話し始めると、
ものすごくたくさんの情報になって、
30分では話しきれないのが事実です。
それほど、情報量が多いのが中村家住宅なのです。
30分程度でお話しさせていただいていますが、
集中力や炎天下の体力を考えると、
30分程度が適度だと考えています。
それでも、情報でお腹いっぱいになっている感じです。
今年度、北中城村観光協会が「有償観光ガイド育成講座」を実施するとのこと、
たくさんの人が中村家住宅のことを知って、その魅力に気づいてくれて、
その魅力を伝える仲間が増えることを楽しみにしています。