【平和の礎】敵も味方もない

山下幸二

2023年06月14日 19:03




今日は、平和祈念公園に行ってきました。

大阪の中学生が沖縄に修学旅行へ来ていて、
沖縄県かりゆし長寿大学校が毎年行っている
平和の礎の清掃活動を一緒に行う予定でしたが、
残念ながら、雨で文字通り、清掃活動は流れてしまいました。

が、
「沖縄県の人との交流」という部分で、
「移住者」と「中村家住宅ガイド」という立場で、
修学旅行生徒と交流させていただきました。

僕が心から素晴らしいと思っている平和の礎の理念についてお話しさせていただきました。
「沖縄戦における戦没者を分け隔てなく追悼する」
沖縄戦での一番の被害者は当時沖縄に住んでいた民間人の方々です。
アメリカ軍や日本軍、日本軍の中には沖縄出身の人も含まれます。
すべての人がそうではなかったと思いますが、
人を傷つけたり、殺したりした人もいたことでしょう。
戦争で亡くなった戦没者を等しく追悼することに対しては反対の声もあったのではないかと思います。
戦没者とはいえ、軍人に家族を殺された人もいるからです。
沖縄の懐の広さではないかと感じます。
大英断だったと思っています。

沖縄の歴史を勉強すると、
いろいろ時代背景はあると思いますが、
敵をつくらない方針を持っていたように感じます。
小さな島国ですから、やむを得なかったのかもしれません。
地理的な意味合いで、「沖縄差別」というものは、
構造的に存在しているのかもしれません。


沖縄県出身者でもなく、
県外出身者の移住者であっても、
学ぶことが大切だと思っています。

【戦争はいけないこと】
これは人の人生を大きく狂わせるからいけないと思っています。

沖縄に移住してきて、20年弱。
沖縄戦の辛い話はたくさん。
しかし、沖縄戦の別の側面も耳にするようになってきました。
沖縄戦は沖縄県人の目線で語られがちですが、
アメリカ兵や日本兵の目線で想像することも大切だと考えています。

戦争はいけないもの、怖いものを伝えるために、
戦争のよくない部分を伝えることは大切ですが、
戦争の良い部分はないとは思っていますが、
別の経験を伝えることも大切だと考えています。


とはいえ、
僕以外はかなり先輩方で、熱のこもったお話を聞くと、
自分はまだまだだなと自分の未熟さを痛感した日となりました。


にしても、大雨の中、実施した中学校とかりゆし長寿大学校もまたすごいですね。

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