現在、北中城村は強風警報発令中ですが、
雨はそれほど…という感じで、
台風らしく風の強弱にはムラがあり、
強く吹いたり、弱く吹いたりしています。
建築技術がそれほど発展していなかった当時の姿を残す
国指定重要文化財中村家住宅は、
強風域・暴風域・大雨に備えて、
県内でも県外でも家屋の台風対策が必要となります。
初めの写真は「高倉(籾倉)」の台風対策ですが、
そもそも屋根が重たいので、
風でさらに重くなって壊れないように支柱を入れてます。
別角度から撮影した写真ですが、
ガイド中にも説明していますが、
日常は壁がほとんどない作りで風通しを良くしている分、
台風が来て強風が吹くと内側から屋根が持ち上げられてしまうため、
雨戸を締め切って、壁の代わりにして、風の侵入を防ぎます。
前面が雨戸に囲まれた状態になるのが見れるのは、
台風対策の時くらいではないでしょうか。
中村家住宅は家屋の中に入ってもらって、
のんびりしたり、風通しの良さや庭を楽しむものだと思っているので、
さすがにこの状態でみなさんに見てもらうのは申し訳ないことや、
足元が悪くなるので、
この状態の時は、閉館していますので、
実際にこの状態を見ることはなかなかできないので、
写真に残しておきました。
今日の午後から暴風域に入るのかなぁと思うのですが、
台風が久々に沖縄島を通過するとのことで、
どれだけ被害がでるのか心配していますが、
昔から自然の猛威は人間にはどうすることもできないので、
できることをした結果が、今の中村家住宅の暴風対策ですね。