北中城村もどうやら「案内人(orガイド)養成講座」がはじまるような気配がしてきた。
公式発表はまだないはずなので、
とりあえずは、そういった情報を耳にするようになったという感じにしておこうかなと思う。
さて、以前も村は「案内人養成講座」はしていて、
参加希望者が減ったことが一番の原因だとは思うのだけれど、
コロナもあって、一旦中断していたのもあるんだろうなと思う。
観光客もいない、そもそも観光地も開館していないのに、
ガイドを養成したところで意味はないのはその通りだもの。
さて、ガイド養成講座がはじまれば、
しっかりと参加しようとは思っているのだけれど、
講座の開催が決まれば、
しばらくは「野良ガイド」もしくは、村の非公認ガイドになるんだろうな。
現状、以前にガイド養成講座をやっていたので、村の非公認ガイドではあるけれど、
役場関係者にはガイドすることは伝えてあるので、
非公式ガイドと言ったところかな。
さて、ガイド養成講座が始まるのはよいとして、
ガイドを養成はしたが、機能しないというのが一番もったいない。
ガイドだけで食っていくのは難しいので、
どうしても兼業ガイドになるのは致し方ないだろうなと思う。
それこそ、ボランティアガイドになる場合だってあるのだと思う。
一応、心配事をここに書いておこうと思う。
【ガイドを養成しても受け皿があるのか】
これはかなり大きな課題だと思っている。
もちろん、観光地・史跡などハードはあるから養成講座が可能なのだけれど、
養成したガイドを斡旋するための組織や団体が必要になるだろうし、
今、僕が関わっている中村家住宅は、
管理者が分かりやすいので、どこに連絡すれば良いのかも分かりやすいだろうと思う。
例えば、荻道・大城の散策ルートをガイドの範囲にくむ混むのであれば、
主に公道なので、斡旋するのは難しい。
そもそも「まち歩き」をプラン化しなければ、そこに観光資源があることすら分からんだろうという印象がある。
【ガイドの資質向上】
ガイドを養成する目的は何か?
単純に、地域の人に歴史を知ってもらうためにガイドを養成するというのであれば、
それは、ガイドの養成じゃなく、ただの教養講座と変わりがない。
ガイドを養成する目的が観光資源の魅力を最大限に生かすためだとすれば、
ガイドは常に学び続ける必要があるんじゃないかなと思う。
中村家住宅のガイドをし始めて、それは特に感じる。
たかだか30分程度の案内しかしていない。
(観光しにきている人が聞くには30分程度がちょうど良いという感覚)
その中で話すことはほとんど固まってきているけれど、
中には鋭い質問も出てくるし、
より魅力的なガイドをするためには、
観光資源に関わる様々な造詣がある程度あった方が良いと思う。
実際、中村家住宅のガイドを始めて以来、
毎日のように中村家住宅に関わる本を読みあさっている日々が続いている。
【ガイドを孤立化させない仕組み】
ガイドをする時は、だいたい一人でやるのだと思う。
一人でやれば自分のやり方に不安を持つ人がいるのだと思う。
何事も孤立化させるのはよくない。
そのために、定期的に情報交換をする場所が必要になるのではないかと思う。
これは、お互いにガイドの知識を深める意味合いも出てくる。
ガイドの認定を受けました。はい終わり。
ではなく、よりよいガイドをするために学び続ける必要があると、
僕個人は思っている。
結局は、
『なぜ、ガイドを養成するのか。』
がポイントになってくる。
観光資源の魅力を十分に引き出すためには、
知識や教養だけではいけないだろう。
言葉遣いやコミュニケーション能力、
それなりの話術が必要になる。
それに重要なのが、モチベーションを維持できるだけの受け皿で、
ガイドを養成しました。
でも、ガイドの依頼はさっぱりありません。
では困ってしまう。
定期的にガイドの仕事があるから、
ガイドの力も身につくだろう。
養成講座で終わってはいけない。
ガイドに適度に仕事があるような環境を作らなければいけない。
学び続けなければいけない。
あとは、これだけのことをしっかりマネタイズできるかどうかだ。