つぶやき【恩も仇もいらぬ】
僕がなにか行動を起こすときは、
基本的に覚悟をした上で、
自分の意思でやっているので、
基本的に見返りを求めていないつもりです。
もちろん、そこまでできた人間ではないので、
『あれ?』
と思うことはあっても、
「感謝しろ!」
「恩を返せ!」
と言う人間ではないつもりです。
とはいえ、
「ありがとう」
など言ってもらえれば素直に嬉しいですし、
恩が返ってきて嫌だとも思いません。
返ってこなくて普通で、
返ってきたら、さらにその人のためや、
他の人のためにできることはないかなぁと思い、
そして、行動するようにしています。
恩が返ってこなくても別に構わないですが、
仇で返されるのはちょっと困ったものです。
困ったものですが、
その人の能力的な限界もあると思っています。
そもそも本人は僕にとって仇になるとは思っていない可能性がとても高いので、
それこそどうしようもないと思うしかないでしょう。
大事なのは、僕の言動を適切に理解し認めてくれる人たちであって、
仇で返すような人は放っておくより他にないと思っています。
こういうことを感じるたびに、
夏目漱石の時代から人は変わらないものだなぁという思いにふけります。
山道(やまみち)を登りながら、こう考えた。
智(ち)に働けば角が立つ。情に棹(さお)差せば流される。
意地を通せば窮屈だ。兎角(とかく)に人の世は住みにくい。
夏目漱石作 「草枕」より
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